やっと戻ってきました。
戻ってきたとたん、カウンターの回り具合にびっくり(汗)
よくこんな辺境サイトにいらっしゃいました。大手サーチさんってすごい…。
満足していただくにはまったく力が足りないのはよくわかっていますが、暇つぶしになれば幸いです。
で、こちらグラロク現代パラレルになります。
他のすばらしいサイト様でもよくやってる内容かもしれませんが(ぶっちゃけ今までのも)、やっぱりいつもどおりにマイペースにいきます。シリアス絶好調です。
いつか最高に笑えるギャグが書けるようになりたい…。
いつからここに立っていたのだろう、とふと彼は思った。すでに太陽は西の空、影は身長の倍近く延びている。風はほとんど無かったが、時折思い出したように吹く木枯らしに指先が冷え切っている。まるで他人事のように自身を見つめ、そろそろ一時の住まいとしているホテルに帰る時間だと判断した。
彼の前には華美ではないが、それなりに金をかけていると見える一つの墓があった。そこに刻まれた名を音にする。もうすでに今日何度呟いたかも思い出せない。少なくとも、見なくても綴りが暗唱できる程繰り返されてきた名という単語。それは、何度もメディア界を騒がせてきた者であった。この平穏な世の中の裏で起こっていることを主に追求してきた敏腕記者で、その世界に身を置く者なら知らぬ者はいないほどの有名人。彼に憧れてメディア界を目指した者も多いと聞く。ただ、そんなものは過去の栄光だとばかりに閑散としたこの地に彼の墓はあった。彼の葬儀があったのは今日でやっと半月経ったといえるその日。今ここに立ちすくむ彼、ロックオンも参列したためよく覚えている――それはもう、自身の両親の死を目にしたときよりも。その日が彼にとって変化の日だったためだ。人生観が180゜変わったあの日は、おそらく死ぬまで忘れることはないだろうと思う。
彼は、国の裏にある暗い部分に気付きかけていた。その正体、存在理由まで。長い間ずっと隠蔽されてきた秘密。永遠などないはずのこの世に、ただ一つその事象に相反する事実だったものに唯一気付きかけた存在だ――今までは気取られる前に存在を消されてきたのである。とはいえ、事実にもなりえない出来事に、鼻のきく者が軽い疑問を抱いたにすぎない。
ただ、それがいけなかったのだとロックオンは瞳を閉じた。悲しみなどはまったく存在しない。逆に、胸を大きく占めるのは決して伝わることのない感謝のこころであった――それが人情に反しているものだろうと思えたが。だが、伝わることがないと知っているから言葉として表すことはしない。再び目が開かれ、エメラルドグリーンが小さく揺らめいたのは、彼のどんな感情を表していたのか。
「矛盾だな」
「あぁ」
突然背に向けて発せられた言葉に、驚くことなく同意してみせて、彼は苦笑した。そう、自分がここに来ていること、それ以前にこの報道記者に哀悼の意を感じていることは、他人から見れば大きな矛盾であることなんて自分でもよくわかっている。背中に金属質の物が押し付けられるのが感じられた。驚くことはない――足音はなかったが、気配が近づいていたことには気付いていた。それが最近自分の周りを嗅ぎ回っている存在であるだろうということも。そろそろだと思っていた。
「自分が殺した者の墓の前で何を思う、ミスター・ストラトス」
「ここなら、殺されても彼が全てを報道してくれると考えていた、とでも言わせてもらおうかな、ミスター・エーカー」
一瞬戸惑う気配がしたが、それもすぐ掻き消える。名前を言い当てられたことによる困惑か、または思わぬ返答に当惑したのか。それはどれも想像にすぎない予想だ。そう考えている後ろで彼は好敵手に出会えたかのように不適に笑った。
「もう私のこともご存知か。なら、遠慮する必要もなさそうだ、ロックオン」
「初対面には遠慮してもらいたいものだね。ほら、彼だって呆れてるだろう?」
「君は魂とか、そういう存在を信じているのか?しかし、そうだとしても、彼なら笑って同意してくれそうだが」
「違いない」
ふと空気が和んだ気がしたのはお互いに笑みを浮かべたからか。しかし、それが錯覚にすぎないのは火を見るより明らかだった。未だにロックオンの背に押し付けられている拳銃は、硬く、力強くその存在を主張している。
「で、本当の理由は?」
ごく普通に続けた彼に今度こそ声を上げて笑う。
「またその話か、しつこい男は嫌われるぜ」
「それは困った。一目で君を気に入ってしまったようでね」
「書類に添えられた写真を見て、か?俺もその感覚、覚えがあるぜ。あんた、無駄にハンサムだからなあ」
「光栄だね。そんなに好かれているなら、私のこともグラハムと呼んでも構わないよ」
「あんたは勝手に俺の名前を呼んでいるのに、自分の名を呼ぶことを俺に許可するなんて、傲慢だと思わないか?」
「君がなんでも許してくれる広い懐を持っていると思ったからね」
「俺は神でも仏でもないさ。自分の感情には素直なつもりだ」
荒涼とした地にて紡がれる不毛な会話。しかし、互いの才覚のお陰か、とても楽しめるものもであった。
しかし、その後ふと流れた空白に緊迫感が垣間見える。グラハムの手が震えた。
「前見たときは健康そのものだったと思うんだけど、何か病気にでもかかったのか?」
震えをいち早く察して、理由が予測できていながらわざとからかうように言った言葉。
「君とこうして語り合えることが嬉しくてたまらないのさ、ロックオン」
冗談を交えながら、しかし、と続ける。
「いつの間にか見られていたなんて。どうして声をかけてくれなかったんだ」
「俺はシャイなんだよ。国家公務員になんて、恐れ多くて声をかけられないくらいにな。それ以前に、見たっていったって書類の上でだけだし」
「まさか君が、そんなか弱い精神の持ち主だったとはね」
「心外だな。俺の心臓はガラスでできてるんだぜ?」
ガラスときたか!と今度はグラハムがそのありきたりな冗談に笑った。しかし、考えればおかしな状況である。重なり合うように同じ方角を向いて立つ二人が、時に剣呑な雰囲気で、時に笑いを交えながら話している。
このまま続けても楽しめるとは思うが、結局内容も何もない、ただの腹の探り合いを続けるだけだ。一息入れて、やっと彼は重い口を開いた。調子の変わったグラハムにロックオンは疑問符を浮かべる。
「そんな君をいい所に連れていってあげよう。君の昔の友達がたくさんいるところさ」
そう言ったとたん、彼の表情が曇ったように感じた――後ろのグラハムからは見えなかったが。
「…」
「彼らも君に会いたがってる。君の行動の理由も知りたいらしい」
それには、私も興味はあるがな、と小さく漏らす。その声はちゃんとロックオンにも届いたようだが、彼はほとんど反応を見せなかった。ただ、一段と冷え切った指先を血が出るんじゃないかと思えるくらい握り締め、歯をかみ締めるのみだ。
「…あんたは、上からどういう風に聞いているんだ」
「君は優秀な私の同僚らしいが、ある日の任務で人を殺してしまい、それで逃げ出した、と」
「そして、その殺された人間が彼だってことも?」
彼、と言われて一瞬誰だかわからなかったが、グラハムはちゃんと理解した。
「彼とは、この墓の主のことだろう?いや、そこまでは言われなかったさ。自分で調べたまで」
ふ、と笑んで続ける。
「一目見たときから君に興味を持ったといっただろう?そのくらいわけない」
「それは光栄。だが、グラハム・エーカー殿は興味を持ったものにも銃を向けるのもわけないらしい」
普通の人なら、そろそろ苛立ってくる時分だが、あくまでも彼は平常だった。やりにくい相手だ。皮肉も軽く流されてしまうし。この男と出会ったのがこのこのときでなければ、正直好意も持てただろうに。
後ろの男が同様なことを考えているとは露とも思わず、ロックオンはそう一人ごちた。惜しいと思う。
しかし、自分の前に立ちふさがる障害であるならば――これから成そうとしていることに対して、不安要素でしかないのであれば――消すしかない。この男を。
「そんなことをすれば、好きな女だって自分のものにゃできないぜ」
そう吐き出すように言って、ぐっと足に力をこめる。その瞬間背にある銃の感触が無くなってロックオンはたじろいだ。まさに予想外。
ロックオンは今日はじめて混乱した。一瞬の躊躇は命に関わる。慌てて振り向いたが、実際グラハムに何かをする意思があればすべては遅すぎる行動だ。そんなことはよくわかっていたが、どうしようもない。
だが、目の前で彼は両手を上げて肩をすくめてみせた。
再び予想外。
「…は…?」
「確かにその通りだ、ロックオン」
同意を示される。何に?
それなりに回る頭だと今まで思っていたが、今回はまったく役にたたなかった。まず、言っている意味がわからない。そこで、このタイミングで、なぜ銃を俺から逸らすんだ。
ただ、返事もせずに立ち尽くすことしかできない。
「突然失礼した、CIAエージェントのグラハム・エーカーだ。君を連れ戻す任務を受けた。まだ、発砲の許可は受けていない」
いきなりの自己紹介に唖然とする。つまり、今の時点では追われる身であるだけだということだ。驚いたことに、国にとって重大な秘密を持つこの身にはまだ銃殺命令が出ていないらしい。自分は戦闘に特化しているため、全力で消しに来ると考えていたのに。まだ、国にとって手放せない身ということか、…それとも、この男が言うのはすべて嘘なのか?
疑惑がとぐろを巻いてロックオンを苦しめた。
「わざわざ自己紹介とはありがたいね」
「最初にこちらから心を開いていかなければ、君はなついてくれそうにないからな」
次の一瞬、視界が金色になり再び驚く。ついでにいうと、認めたくないが自分の唇に何かが触れている。それはグラハムのそれに違いなかったが、頭が認識することを拒絶したのであった。拒絶はしていたが、頬が熱くなるのはとめられない。少女のような自身の反応に、今度こそロックオンは絶望した。
そんな彼に意味深な笑み――しかし、不快には感じられなかった――を向けながら去り際に彼は言った。
「今日は挨拶に伺っただけだ、ロックオン。これからは全力で君を追っていくから、以後よろしく」
もうつっこむ気力もない。
******************************
グラハム全力でストーカー宣言。
あれ?なんか方向性がおかしくなってきています。不思議です。
意味不明なのは確実ですが、一番グラハムの言動に戸惑わされているのは私です。なんでこうなるんだろう。
そんな初グラハムでしたが、初なのにパラレル。てか、このブログ、パラレルばっかじゃん!
CIAとか使っちゃいました。ちょっとびくびくです。実在の組織とはまったく関係はありません。ただ、どんな組織かとかってこの名前だけですぐにわかるんじゃないかと思って使っちゃったんです。すみません。
彼ら二人は元同僚です。といっても、接触はまったくありませんでしたが。
中途半端なところで続きます。とりあえず、キスしてストーカー宣言までが書きたかったんです。
あとで時間があるときに推敲したいなー(汗)
彼の前には華美ではないが、それなりに金をかけていると見える一つの墓があった。そこに刻まれた名を音にする。もうすでに今日何度呟いたかも思い出せない。少なくとも、見なくても綴りが暗唱できる程繰り返されてきた名という単語。それは、何度もメディア界を騒がせてきた者であった。この平穏な世の中の裏で起こっていることを主に追求してきた敏腕記者で、その世界に身を置く者なら知らぬ者はいないほどの有名人。彼に憧れてメディア界を目指した者も多いと聞く。ただ、そんなものは過去の栄光だとばかりに閑散としたこの地に彼の墓はあった。彼の葬儀があったのは今日でやっと半月経ったといえるその日。今ここに立ちすくむ彼、ロックオンも参列したためよく覚えている――それはもう、自身の両親の死を目にしたときよりも。その日が彼にとって変化の日だったためだ。人生観が180゜変わったあの日は、おそらく死ぬまで忘れることはないだろうと思う。
彼は、国の裏にある暗い部分に気付きかけていた。その正体、存在理由まで。長い間ずっと隠蔽されてきた秘密。永遠などないはずのこの世に、ただ一つその事象に相反する事実だったものに唯一気付きかけた存在だ――今までは気取られる前に存在を消されてきたのである。とはいえ、事実にもなりえない出来事に、鼻のきく者が軽い疑問を抱いたにすぎない。
ただ、それがいけなかったのだとロックオンは瞳を閉じた。悲しみなどはまったく存在しない。逆に、胸を大きく占めるのは決して伝わることのない感謝のこころであった――それが人情に反しているものだろうと思えたが。だが、伝わることがないと知っているから言葉として表すことはしない。再び目が開かれ、エメラルドグリーンが小さく揺らめいたのは、彼のどんな感情を表していたのか。
「矛盾だな」
「あぁ」
突然背に向けて発せられた言葉に、驚くことなく同意してみせて、彼は苦笑した。そう、自分がここに来ていること、それ以前にこの報道記者に哀悼の意を感じていることは、他人から見れば大きな矛盾であることなんて自分でもよくわかっている。背中に金属質の物が押し付けられるのが感じられた。驚くことはない――足音はなかったが、気配が近づいていたことには気付いていた。それが最近自分の周りを嗅ぎ回っている存在であるだろうということも。そろそろだと思っていた。
「自分が殺した者の墓の前で何を思う、ミスター・ストラトス」
「ここなら、殺されても彼が全てを報道してくれると考えていた、とでも言わせてもらおうかな、ミスター・エーカー」
一瞬戸惑う気配がしたが、それもすぐ掻き消える。名前を言い当てられたことによる困惑か、または思わぬ返答に当惑したのか。それはどれも想像にすぎない予想だ。そう考えている後ろで彼は好敵手に出会えたかのように不適に笑った。
「もう私のこともご存知か。なら、遠慮する必要もなさそうだ、ロックオン」
「初対面には遠慮してもらいたいものだね。ほら、彼だって呆れてるだろう?」
「君は魂とか、そういう存在を信じているのか?しかし、そうだとしても、彼なら笑って同意してくれそうだが」
「違いない」
ふと空気が和んだ気がしたのはお互いに笑みを浮かべたからか。しかし、それが錯覚にすぎないのは火を見るより明らかだった。未だにロックオンの背に押し付けられている拳銃は、硬く、力強くその存在を主張している。
「で、本当の理由は?」
ごく普通に続けた彼に今度こそ声を上げて笑う。
「またその話か、しつこい男は嫌われるぜ」
「それは困った。一目で君を気に入ってしまったようでね」
「書類に添えられた写真を見て、か?俺もその感覚、覚えがあるぜ。あんた、無駄にハンサムだからなあ」
「光栄だね。そんなに好かれているなら、私のこともグラハムと呼んでも構わないよ」
「あんたは勝手に俺の名前を呼んでいるのに、自分の名を呼ぶことを俺に許可するなんて、傲慢だと思わないか?」
「君がなんでも許してくれる広い懐を持っていると思ったからね」
「俺は神でも仏でもないさ。自分の感情には素直なつもりだ」
荒涼とした地にて紡がれる不毛な会話。しかし、互いの才覚のお陰か、とても楽しめるものもであった。
しかし、その後ふと流れた空白に緊迫感が垣間見える。グラハムの手が震えた。
「前見たときは健康そのものだったと思うんだけど、何か病気にでもかかったのか?」
震えをいち早く察して、理由が予測できていながらわざとからかうように言った言葉。
「君とこうして語り合えることが嬉しくてたまらないのさ、ロックオン」
冗談を交えながら、しかし、と続ける。
「いつの間にか見られていたなんて。どうして声をかけてくれなかったんだ」
「俺はシャイなんだよ。国家公務員になんて、恐れ多くて声をかけられないくらいにな。それ以前に、見たっていったって書類の上でだけだし」
「まさか君が、そんなか弱い精神の持ち主だったとはね」
「心外だな。俺の心臓はガラスでできてるんだぜ?」
ガラスときたか!と今度はグラハムがそのありきたりな冗談に笑った。しかし、考えればおかしな状況である。重なり合うように同じ方角を向いて立つ二人が、時に剣呑な雰囲気で、時に笑いを交えながら話している。
このまま続けても楽しめるとは思うが、結局内容も何もない、ただの腹の探り合いを続けるだけだ。一息入れて、やっと彼は重い口を開いた。調子の変わったグラハムにロックオンは疑問符を浮かべる。
「そんな君をいい所に連れていってあげよう。君の昔の友達がたくさんいるところさ」
そう言ったとたん、彼の表情が曇ったように感じた――後ろのグラハムからは見えなかったが。
「…」
「彼らも君に会いたがってる。君の行動の理由も知りたいらしい」
それには、私も興味はあるがな、と小さく漏らす。その声はちゃんとロックオンにも届いたようだが、彼はほとんど反応を見せなかった。ただ、一段と冷え切った指先を血が出るんじゃないかと思えるくらい握り締め、歯をかみ締めるのみだ。
「…あんたは、上からどういう風に聞いているんだ」
「君は優秀な私の同僚らしいが、ある日の任務で人を殺してしまい、それで逃げ出した、と」
「そして、その殺された人間が彼だってことも?」
彼、と言われて一瞬誰だかわからなかったが、グラハムはちゃんと理解した。
「彼とは、この墓の主のことだろう?いや、そこまでは言われなかったさ。自分で調べたまで」
ふ、と笑んで続ける。
「一目見たときから君に興味を持ったといっただろう?そのくらいわけない」
「それは光栄。だが、グラハム・エーカー殿は興味を持ったものにも銃を向けるのもわけないらしい」
普通の人なら、そろそろ苛立ってくる時分だが、あくまでも彼は平常だった。やりにくい相手だ。皮肉も軽く流されてしまうし。この男と出会ったのがこのこのときでなければ、正直好意も持てただろうに。
後ろの男が同様なことを考えているとは露とも思わず、ロックオンはそう一人ごちた。惜しいと思う。
しかし、自分の前に立ちふさがる障害であるならば――これから成そうとしていることに対して、不安要素でしかないのであれば――消すしかない。この男を。
「そんなことをすれば、好きな女だって自分のものにゃできないぜ」
そう吐き出すように言って、ぐっと足に力をこめる。その瞬間背にある銃の感触が無くなってロックオンはたじろいだ。まさに予想外。
ロックオンは今日はじめて混乱した。一瞬の躊躇は命に関わる。慌てて振り向いたが、実際グラハムに何かをする意思があればすべては遅すぎる行動だ。そんなことはよくわかっていたが、どうしようもない。
だが、目の前で彼は両手を上げて肩をすくめてみせた。
再び予想外。
「…は…?」
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同意を示される。何に?
それなりに回る頭だと今まで思っていたが、今回はまったく役にたたなかった。まず、言っている意味がわからない。そこで、このタイミングで、なぜ銃を俺から逸らすんだ。
ただ、返事もせずに立ち尽くすことしかできない。
「突然失礼した、CIAエージェントのグラハム・エーカーだ。君を連れ戻す任務を受けた。まだ、発砲の許可は受けていない」
いきなりの自己紹介に唖然とする。つまり、今の時点では追われる身であるだけだということだ。驚いたことに、国にとって重大な秘密を持つこの身にはまだ銃殺命令が出ていないらしい。自分は戦闘に特化しているため、全力で消しに来ると考えていたのに。まだ、国にとって手放せない身ということか、…それとも、この男が言うのはすべて嘘なのか?
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「最初にこちらから心を開いていかなければ、君はなついてくれそうにないからな」
次の一瞬、視界が金色になり再び驚く。ついでにいうと、認めたくないが自分の唇に何かが触れている。それはグラハムのそれに違いなかったが、頭が認識することを拒絶したのであった。拒絶はしていたが、頬が熱くなるのはとめられない。少女のような自身の反応に、今度こそロックオンは絶望した。
そんな彼に意味深な笑み――しかし、不快には感じられなかった――を向けながら去り際に彼は言った。
「今日は挨拶に伺っただけだ、ロックオン。これからは全力で君を追っていくから、以後よろしく」
もうつっこむ気力もない。
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グラハム全力でストーカー宣言。
あれ?なんか方向性がおかしくなってきています。不思議です。
意味不明なのは確実ですが、一番グラハムの言動に戸惑わされているのは私です。なんでこうなるんだろう。
そんな初グラハムでしたが、初なのにパラレル。てか、このブログ、パラレルばっかじゃん!
CIAとか使っちゃいました。ちょっとびくびくです。実在の組織とはまったく関係はありません。ただ、どんな組織かとかってこの名前だけですぐにわかるんじゃないかと思って使っちゃったんです。すみません。
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中途半端なところで続きます。とりあえず、キスしてストーカー宣言までが書きたかったんです。
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だぶるおー二次創作テキストサイトです。原作者、制作会社とはまったく関係ありません。ロックオン兄貴を右側に製作中。たぶん時々ずれてます。今のところ×より+傾向。幸せにしてやりたいと同時に、虐めてやりたい。兄貴至上主義。いないと思いますが無断転載はやめてくださいね。ほのかにR15になりました。
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高月 沙夜
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女性
自己紹介:
00の某CB所属兄貴が大好きすぎて困ってるひっきーです。
都から離れすぎてるのでイベント系に行ったことがない、いろいろ中途半端な人でもあります。つ、通販しかないか…(無念)とても熱しやすいので新しいものにはまらないかと常に不安。ずっと兄貴のことを考えていたい。最高にあ・い・し・て・る!(キモい)
都から離れすぎてるのでイベント系に行ったことがない、いろいろ中途半端な人でもあります。つ、通販しかないか…(無念)とても熱しやすいので新しいものにはまらないかと常に不安。ずっと兄貴のことを考えていたい。最高にあ・い・し・て・る!(キモい)
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